サービス
帰りにららぽーとから直通バスに乗った。
そしたら、運転手さんがめちゃめちゃ笑顔だった。
運転手さんの他のそれとは大違いでキラキラしていた。
アナウンスも懇切丁寧で気遣いに溢れていた。
発車してからこんなアナウンスをしていた。
「ららぽーとからの直通のバスなのでこれから乗車されるお客様はございません。座席を広くお使いください」
これはなかなか言わない文句だなあと思った。
空いていたので隣の座席に荷物を置いた。
バス停が近づくと
「風が強いので、バスお降りの際にすぐ傘を開かれますと壊れる恐れがございます」
実際に今日あったのかもしれないけれど、細かいところによく気が付くなあと思った。
そんな運転手さんに頭を下げようとしていると
「滑りやすくなっております。足元お気をつけ下さいね」
とどこまでも気が利く人だった。
自分が会った運転手さんの中で一番丁寧だった気がする。
帰りに名前を聞いていこうかと思ったくらい感動した。
家に帰る途中、中華料理屋で遅いお昼を食べた。
ここには週1くらいの頻度で通っているので、向こうも顔を覚えていると思う。
ランチタイムは過ぎていたので店のお姉さんはお絞りの補充をしていた。
注文するとこちらに一瞥もくれないで厨房にオーダーしていた。
常連だからか、中国ではそんな感じなのかわからないがチェーン店ではありえない対応だ。
だが、俺はこれで全然いいなと思った。
自分が従業員ならばあんなマニュアルじみたことしたくないから。
でも、正直日本人の店員だったら、なにその態度?って思ったかもしれない。
支払いのときもお昼休憩中だったらしく口をもごもごしながらやってきた。
別になんとも思わなかったが店の都合もあるので、できるだけこの時間より早く来たほうがいいなと思った。
そんな帰り道、2つのことを思った。
1つは、なんだか運転手さんのサービスが過剰気味に思えてしまったこと。
でも仏頂面な人ならこんないい気分にはならなかっただろうし、今度からは電車じゃなくてバスで帰ろうって気になったから、本当にいいサービスなんだろうな。
自分はお客様は神様なんてこれっぽっちも思えない器の小ささなので、そういうサービスをしていたらいつかおかしくなるだろうと思う。
てか、サービスってのをマニュアル的にこなされるから過剰にみえるのかもなあ。
運転手さんは必要なことを適切に伝えてるだけだし。
もう1つは、日本人以外からのサービスって悪くても全然苦にならないなってこと。
国際結婚した人が
「もともと文化から何から違うからすれ違いがなくていい」
とおっしゃっていた。
下手に言葉が通じると、「わかってもらえる」という錯覚が生じるんだとか。
思うに日本人であるだけで結構なことを要求されてると思う。
「これくらいできて当たり前」とか。
ひっかかりなくやりとりするって大切だけどさあ、どうなんだろね。
それこそ器の小ささを露呈する話だよなあ。
でも疲れてるときとか自分がテキトーな扱い受けたらそれはそれで腹立つんだろな。
相手が必要としているものを適切なタイミングで提供すること
これがサービスってわけだな。
これ以外は不愉快に思う人がいても仕方ないサービス。
不必要なサービスは自分の首を絞める。
客へ無駄にヘコヘコした結果、「お客様」が生まれたんじゃなくて?
偉そうだとか、態度が悪いとか抜かす「お客様」はどれほど偉いんだか。。
同情する必要もないんだろうけど、満たされない人が多いんだろな。
自分は中華料理店並の接客で全然かまわない。
奥のテーブルでお昼休憩してた店員さんたちへ。
でもやっぱり食事中のゲップはやめてほしいと思ったよ。